門真市医師会「お元気ですかコール」活動
2010年より大阪府門真市医師会では、独居高齢者の方々を対象に、ボランティア5名のご協力とともに、10年間にわたる電話支援活動を行ってまいりました。その間に頂戴した数々のひとり暮らしのノウハウは大変貴重なものであり、当初はこの活動に参加されている方々だけに小冊子を使って情報共有する活動に留まっておりましたが、ひとりでも多くの方々にお伝えした方が少しでもお役に立てるのではないかと考え、下記のごとく、4冊の本として報告してまいりました。しかしながら、独居高齢者の方々が直面する諸問題は複雑で多岐にわたり、医師会活動の一環として情報を発信するには、その守備範囲を逸脱する内容も含まれてくるのではないかと危惧されたため、現在はすべて辻川が個人の立場で情報発信しており、医師会は無関係でありますことをご了解いただきたいと思います。
老後はひとり暮らしが幸せ
穏やかな老後のためにはどのような暮らし方が最適でしょうか。そして十分な検討をした結果選んだのは本当に「最良の選択」なのでしょうか?本書は高齢者支援活動や病院において、年齢、性別、満足度、悩み、現在の状況などを調査。分析の結果見えてきたものは「ひとり暮らし」の高い満足度でした。回答者・男女460名の声から見た、独居、
同居、ホームの長所と短所を紹介しながら、老後を幸せに暮らすための心構えと方法を考えます。 1章 なんでひとりで寂しくないの?60歳以上460人に聞いたところ、ひとり暮らしを続けている人が、家族と同居している人より満足していることがわかりました。病気や、怪我などで大変な事も多いはずなのになぜでしょう。
2章 同居はどうして快適じゃないのでしょう年齢層別満足度のグラフを見ると、90歳までのすべての年齢層でひとり暮らしの人の方が、満足していることがわかります。なぜ同居は快適とは言えないのでしょうか。
3章 老人ホームにはいりたいですかいずれ老人ホームなどに入所する選択肢も視野に入れなければなりません。 しかし入居してみると予想以上に問題点も多いことがわかりました。なぜ施設での生活が上手くいかないのでしょうか。
4章 ひとり暮らしを長く楽しめる7つの秘訣独居者から聞いた、ひとり暮らしの満足度を引き上げるポイント。また、アンケート結果などから見た、上手なひとり暮らしのための秘訣を7つ紹介します。
5章 どうしてもひとり暮らしが無理になったらひとりになってしまった時のショックは計り知れません。そんな時、同居や施設への入所を考えるかもしれません。そのような経験を経て、結果としてひとり暮らしを選択した方々の最後の迎え方とは?
ふたり老後もこれで幸せ
いくら強い人であっても、人には寿命があります。そして、強い人だからこそ先立たず、ひとり残ることの方が多いのです。ですから、ひとりになる準備は夫にこそ必要なのです。
前著『老後はひとり暮らしが幸せ』で、家族と一緒に暮らす60歳以上の人は、ひとり暮らしに比べて、悩みが多いことを報告しました。すべての人において言えるものではありませんが、長年連れそった夫婦ふたり暮らしをされている女性が最悪で、満足度も低く悩みが多かったのです。
ふたり暮らしで寂しくないはずなのに、なぜ悩みが多く、満足度が低くなってしまうのでしょうか。この原因を追究し、その対応策を追求しようとしたのが本書です。
家族と一緒に暮らす女性の悩みの多くを占めていたのは、夫に対するものでした。家族は夫婦ふたりしかいないのですから、双方の関係が、日々の生活満足度を大きく左右することは当然です。良好な意思疎通ができる関係を築けず、それが悩みの原因になっていしまっている例があります。
今回ご協力いただいた方々は、60歳以上です。さまざまな映像メディアが、その人の日常を支えてくれるようになり高齢者の方々も、自分だけの世界に閉じこもり、過ごす人が多くなりました。これも同居人にとって、大きな問題になる場合があります。
また自らの生命を維持する活動をすべて他の同居家族に依存してしまっている場合も、老いとの戦いに苦戦することになります。ひとりで戦うより、ふたりで戦った方が有利に決まっていますのに、そのようになっていません。
本人は意識していなくても、同居家族を無視して行動されたり、一方的に何かを言い続けたりするように見えてしまう人がおられます。あまり神経をとがらせる必要はありませんが、相手あっての暮らしです。それぞれの人が意識して、一日でも長く満足しながら暮らせるようにしてほしいと思います。
現在のふたり暮らしは、やがて来るひとり暮らしのための準備期間であるとも言えます。そのためにも、今のふたり暮らしがどのようになってきているのかを確かめつつ、ふたりで過ごす老後を快適に暮らす方法について考えていきたいと思います。(本書まえがきより)
続・老後はひとり暮らしが幸せ
今、同居では、満足度はあがらないことを覚悟してください同居では「寂しさ」や「不安」の感情を抑制しても満足度は上がりません。老後に家族と同居していても役立たず、ひとり暮らしのほうが「寂しさ」「不安」はあるが、満足度を保ちやすいのです。
1章 60歳を超えて何が変わったか? 2章 ひとり暮らしは寂しいが不安ではない寂しさは年とともに高まり、不安はみんなもっている 3章 ひとり暮らしを支える12の行動
4章 生きかた上手になれる7つの工夫力がわいてくる日々の工夫 5章 悩みと折り合う心の養生悩みの有無からみるあの世の存在逝きかたの問題 みんな死ぬまでは生きます。どうせ、生きるのなら、できるだけ最後まで自分の思い通りに暮らしたいとみんな願っておられます。そのためには、寝たきりや認知症はできる限り避ける必要があります。それには、日々、頭と体と口を使い、生きていくために必要な能力は他を頼らずに自分の力でできるように努力し続けることが肝要です。それでもなってしまえば、仕方がないことだとしてあきらめると同時に、そのような厳しい中でも、最後まで実現可能な希望をもって、できることは自分でやろうとしてください。法律違反と他人様への多大なる迷惑行為はいけませんが、それ以外は、自由にあなたの思い通りに暮らせばよいと考えるには至っております。
老後のホンネ、幸せなのはどっち?(PHP文庫 )
2400人の老後の本音に1100人の若い人の本音も加えて考えました上野千鶴子氏推薦! 大阪・下町の辻(二点しんにょう)川ドクターが、1万回を超える電話相談と、
2400人へのアンケートで浮き彫りにした、老後のリアル! 自分らしく、自由な老後を過ごすための方法はどっち?1万回を超える電話相談と、2400名へのアンケートをもとに解説した一冊。「老後はひとり暮らしのほうが満足度が高い」「夫婦でも、いつも一緒に行動するのは、大きなストレスになる」「子供の世代とは、緊急の連絡手段だけ確保したら、あとはお互い好きに生きる」建前なしの“ホンネ"をベースに考えてみると、これまでとは違った幸せの形が見えてくる。文庫書き下ろし。
本書の目次より●老後の「幸せはどっち?」――ひとり暮らしを満喫したいor 子世代と同居したい●老後の「幸せな夫婦はどっち?」――お互いの「違い」を尊重するorお互いの「共通」を尊重する●老後の「幸せな家族はどっち?」――子よりも自分のことを優先するor子や孫のことを優先する●老後の「幸せなもしもの備えはどっち?」――最後を迎える準備がしてあるor何の準備もしていない
ひとり暮らしに必要な情報量は本にして8冊にもなります
独居高齢者にとって役立つ情報とはどのようなものかを教えてもらうため、170名の独居高齢者(女性89%男性11%)に許可を得て10年間にわたって5名のボランティアとともに2週間に1回の割合で電話をかけて日常の暮らしぶりや彼らが困ったことについて情報を集めさせていただきました。実際、1万五千回以上も電話活動しておりますと、彼らにとって役立つ情報は、約30種類の話題で、およそ1000種類の質問・回答・応答に集約されてくることがわかってきました。そして、ここまで収集してくると、独居高齢者の人々が必要とする情報は置かれている状況や事情がたとえ異なっていても、それに対応する部分には繰り返しが多くみられるということもわかったのです。しかし、集められた情報量が多すぎます。そのため、本というメディアでは到底収まり切れないことがわかりました。しかも、その人によって必要な情報が異なります。そのため、全部の情報を知る必要もないということがわかりましたので、ロボットという形にしました。こうすれば、いくつかの質問に応えてもらえれば、その人にとって必要な情報に簡単にたどり着くことができます。しかも、操作するボタンも6つしかありませんから、90歳を超える女性の方でもひとりで簡単に使いこなしてもらえます。これで、いつでも必要になったとき、ゆっくりとわかりやすくひとり暮らしに必要な情報を知ることができるようになりました。